【第6話】
日曜日の朝。
今日はみんなで冒険に出る日です。
ウミとリクが浜辺にいくと、
ちゅみが赤いバッグを持って立っていました。
いつも静かで優しい津田の海ですが、
今日はなんだか波の音が大きい。
都会育ちのウミとリクは、こわごわ海を見ていました。
「さあ、海の中へいこうよ。」
「え?嘘でしょ⁈」
二人は目を丸くしました。
だってねこは泳げないはず。
「へっちゃらだよ!
この巻き貝に息を吹き込むと
ウエットスーツができるんだ。
ほら、吹いてみて。大きな泡が風船のように
ふくらんだら、頭からかぶって」
なんて不思議。またたく間に
ウエットスーツをまとった3人は
瀬戸内ブルーの海の中へと潜っていきました。
「なんだよ!ボコボコうるさいな。眠れないじゃないか」
声のする方を見ると、ペットボトルがたくさん。
ぐらっと動いたかと思うと、
大きなヒトデが這い出てきました。
〜 Another Story 〜
「瀬戸内ブルー」とは、さぬきの海や空、
ゆるやかな空気感を表現した色のこと。
この美しい海を永遠に♡という思いから
安岐水産では「お魚生活すすめ隊」が中心となって
ビーチクリーン活動に取り組んでいます。
→お魚生活すすめ隊とは?
海ゴミは海岸に打ち上げられた
漂着ゴミだけではなく、
海の底に沈んだ海底ゴミもあります。
調査では、瀬戸内海に溜まった海底ゴミは
約 13,000tと推計されています。
このゴミの大半は、陸地で生活する人が排出したもの。
それが河川を通じて海に流れ込んでしまうのです。
そして、不法投棄。
いずれもみんなのマナーで
減らせる種類のゴミなのです。
さぁ次回、ヒトデとちゅみたちは
どんな展開になるのでしょうか??
お楽しみに!
企画・物語/株式会社オレンジフリー 吉田 ともこ
絵/菅野 由貴子